物流2024年問題 物が届かなくなる?
物が届かなくなるや送料無料がなくなるなど、ニュースなどでも言われていますが、 トラックドライバーの私からみた2024年問題をお話ししたいと思います。
- 2024年問題とは
- 物が届かなくなるって?
- 働き方改革とは?
2024年問題とは
2024年4月から働き方改革の一貫で、トラックドライバーの時間外労働が960時間までに制限されます。 他にも一日の労働時間が
13時間までなど色々と制限がかかります。
このように、ドライバーの労働環境を良くしようとして起きる問題を2024年問題と言っています。
ドライバーの労働時間が短くなると今までのように物が運べなくなる事が問題なのです。
物が届かなくなるって?
なぜドライバーの時間外労働が規制されると物が届かなくなるのか。
私の勤務状況で言うと、私の去年一年間の時間外労働は1000時間を越えていました。労働時間が短くなるということは、 一日に移動できる距離も減るということになります。そうなると、今は次の日に届いている物も次の日には届かなくなるということになってしまいます。
物が届かなくなるのではなく、届くのが遅くなるということです。
余談ですが、
国の偉い方がそれなら大型トラックの制限速度をもう少し速くすればいいと言っていましたが、大型トラックにリミッターが付いた理由を忘れたのでしょうか…
大型トラックがスピードを出して、事故が起きれば重大事故に繋がるし 、実際重大事故が多かったのでスピードが出ないようにトラックにリミッターを付けたのでは…
大型トラックは、多少の誤差はありますが、90キロ~92キロ位しかスピードが出せません!
夜中の高速道路を走っているのは、ほとんどが大型トラックです。
長距離で、アマゾンや楽天等の荷物を運んでいたり、郵便や自動車部品など24時間稼働している工場へ部品を運んだり、冷凍食品や野菜などの生鮮食品を運んでいたりと私達が生活するのに必要な物を運んでいます。
しかし、2024年問題で長距離輸送が、ドライバーの時間外労働の規制などでできなくなります。それを防ぐために、中継地点を作り、そこで違うドライバーにバトンタッチして輸送するということで、ドライバーの労働時間は短くなり、荷物も届けられる。という事を行っている会社もありますが、これができるのは大手の企業で、中小の運送会社は多分、今とは差ほど変わらないような気がします。
なので、荷物は届きます!
働き方改革とは?
働き方改革とは一体誰の為の改革なのでしょうか…
労働時間が短くなり、時間外労働も少なくなればドライバーの身体は楽になり自分の時間などもできると思います。
しかし働く時間が短くなると給料が減る
そうなると生活が厳しくなってくる
離職する
今現在でも足りていないドライバーの数が更に減り、余計荷物が運べなくなるような気がします。
働き方改革…現場の事を分かり、知っている人に作ってもらいたいです。
最後に
多分私の今やっている仕事はできなくなると思いますが、荷主も会社もたいした対策を取っていないのが現状です。
何も変わらないまま4月になるのでしょうか…
最近ニュースなどでも2024年問題の事を取り上げていたりしますが、当のドライバーは差ほど変化を感じていません。
物価が上がった原因の中によく運賃の値上がりに伴いと聞きますが、運賃が上がってもドライバーの給料は変わりません!(上がっている会社もあると思います)
上がった分の運賃はどこに行ってるのでしょうか…運賃の中には、燃料代、交通費、人件費が含まれているはずです。
私はトラックドライバーの仕事が好きです。
会社を辞めても、トラックドライバーは辞められず、20年以上トラックに乗っています。もう50を過ぎて、あと何年この仕事できるかわかりませんが、ドライバーの労働環境が良くなり、給料も上がって、若い人がやりたくなる仕事になってもらいたいです。